2024年12月29日日曜日

USB1.1ハブをUSB2.0ハブに改造してみた。

 この前購入した3ポートUSBハブが実はUSB1.1 Full Speed(12Mbps)までしか対応していなかったのでUSB2.0 High-Speed(480Mbps)に改造してみた。確かにUSB2.0 Full Speedとして認識したら気が付かないよこれ…

気がついたのはUVC対応のWebカメラ、C270をLuckfox Picoに繋いだときにv4l2-ctlで対応解像度を調べたときに800x600までしか出なかった(いつも1280x720まで出ていたのに…)
C270はUSBのスピードで対応解像度を変更してるのかな。

このUSBハブは同じ形状で、USB2.0が3ポートのものと、1ポートだけUSB3.0ポートのものがあって、前にUSB2.0のみ対応のやつを買ったときはちゃんとUSB2.0対応のSL2.1AというコントローラICが乗っていた。今回購入したUSB3.0版は、USB1.1のMW7211AというICだった。調べてみるとHS8836Aが乗ってるバージョンもあったみたいで、こちらはUSB2.0 High-Speed対応のICらしい。どちらもUSB3.0は1ポートしか無いのでUSB2.0の配線だけハブICを経由して、ほかはPC側の端子に直結されていた。

ちなみにMW7211AとHS8836Aはほぼピンコンパチで、MW7211の9番Pinと12番PinはNCになっている。なのでHS8836A(480Mbps)用に基板を作ればMW7211A(12Mbps)も乗っけられる…
今回購入したハブもそんな配線になっていて、そのままHS8836Aを乗っければ動きそう。ほかのMW7211A搭載ハブとかだとR1の100kΩが未実装だったりするけど、今回の基板はそのまま載ってるし。もともとHS8836Aで生産していたけどバレないから安いMW7211Aに変更したのかな…コンデンサも測定すると10uF品が実装されるし。(MW7211Aの推奨回路では4.7uF)

HS8836Aをそのまま買ってきて乗っけても良かったんだけど、他のUSB2.0ハブが12MHzのクリスタルを外付けしてるのに内蔵クロックなのが気になったので前のハブと同じSL2.1Aを購入してみた。こっちのほうが安かったし。アリエクで5個で145円(送料込み)
クリスタルはジャンクボードから取り外した2.5x2.0のやつ。4PinあるけどECSのデータシートとか見ると対角のGNDピンはメタルカバーにつながってるだけみたいなのでとりあえずクリスタルの2pinだけ繋いだ(ディスクリートだとそうだしね)

SL2.1Aは出力側はMW7211Aと同じなんだけど、右側が結構違うのでパターンカットとかジャンパーしないといけないのが面倒かな。

クロックはそのままICに直接ハンダしてしまった。
使わないピンはカプトンテープを基板側に貼り付けて対応。USBの入力のパターンは一個ずらさないといけなかったので適当な導線の1本だけ取り出してハンダした。

一応10uFは秋月の2012 6.3V 10uFが残っていたので全部乗せ換えておいた。電源の保護用と思われる抵抗(4.7Ω)もそのまま活用できた。

USBで繋いでみると無事認識。VID_1A40&PID_0101ってなってるので前回購入したUSB2.0バージョンといっしょになった。これでHigh-Speedが使えるようになったのでようやくLuckfoxで使うことができる!(WiFiもUSBドングルを使っているのでさすがにUSB1.1は…

ついでにUSBポートのシールド部分も全部ハンダされてなかったので追加でハンダして完成。これで多少は頑丈になったかな。

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