2024年7月14日日曜日

ラズパイ3Bで11ac無線LAN子機を使ってみた。

 ラズパイ3B(+じゃないほう)を未だに録画環境として使っているんだけど、TSファイルの転送が遅いのが気になる。3BはLANが100Mbpsまでしか対応していないし、内蔵WiFiもそんなに早くない。

というわけでOrange Piで使用していたTOKAIZ TWA-001を使用してみることに。このWiFiアダプタは11ac対応で433Mbpsの1ストリーム対応なのでラズパイに繋いでどのぐらい出るのかなということで。まぁギガビット対応のUSB LANアダプタを使ったら300Mbpsぐらいは出るらしいんだけどね…

ラズパイ3Bに現在入ってるOSはbullseye(カーネル6.1.21-v7+)で、試しにTWA-001を指してみたけど反応なし。bullseyeにはrtl8811cuを動かせるモジュールは入っていないっぽい。ビルドしないといけないな…

8821cu-20210916
今回はこのモジュールを使用することに。RTL8811CUとRTL8821CUは同じモジュールで動いて、違いはストリーム数だけっぽい。このモジュールは一応Raspberry Pi OS対応なのでそのまま動くはず…

インストール手順も書いてあるとおりにコマンドを実行していくだけで簡単だった。

sudo apt-get install raspberrypi-kernel-headers build-essential bc dkms git
mkdir -p ~/src
cd ~/src
git clone https://github.com/morrownr/8821cu-20210916.git
cd ~/src/8821cu-20210916
sudo ./install-driver.sh

こんな感じでインストールスクリプトを実行すると10分ぐらいでビルドが完了する。最後に設定変更するか聞かれるけどとりあえず設定はデフォルトで問題ないと思うのでnでそのまま終了した。

インストールもやってくれてるっぽいので、ラズパイを再起動してifconfigをするとインターフェースが増えてる!エラーも出ずに意外とあっさりビルド完了してびっくりだ…

この録画用ラズパイはCUI運用なのでCUIからWiFiに簡単に繋げられるように設定してみた。

sudo raspi-config

で設定ツールを開いて

Advanced Optionsを選択
Network Configを選択
NetworkManagerに設定

これであとはコマンドラインに戻って
sudo nmtui

をするとNetworkManager TUIでWifiに接続できるようになる。
Activate a connectionを開くと

こんな感じでUSB Wi-Fiという項目が追加されている。あとはつなぎたいネットワークを選択してエンターを押すとパスワードを入力する画面が出るのでこちらから簡単に接続できるようになった。

速度比較をやってみた。SMBサーバでTSファイルをPCに転送するときのスピードを測定。
まずはLANポート。こちらは11.1MB/sぐらい。
次は内蔵WiFi(11n)。LANの半分以下で4.5MB/sぐらいしか出ていない。
次はTWA-001(11ac)。LANの2倍の22.2MB/sぐらい出ていた。
ちなみにWiFiは廊下挟んで隣の部屋に親機がおいてある感じ。理論値433Mbpsに対して180Mbpsぐらい出ていた。もしかしたら2ストリームのRTL8821cuだったらもうちょっと出るかも。

とりあえず速度が二倍になったのでこれで運用してみようかな。DKMSも勝手に設定してくれるっぽいのでアップデートしても安心だし。

ちなみに別なラズパイ3BにBookwormを入れてみたら最初からカーネルモジュールが入っているっぽくて指すだけで認識した。こちらはDesktop環境を入れているんだけどちゃんとWiFiデバイス2つ分表示できる。BookwormからDebianベースのカーネルパッケージに切り替わったからカーネルモジュールも結構いろいろはいってるのかな?Armbianでもそのまま認識したし。
テレビ録画環境もBookwormを入れたいけどChinachu関連がちょっと古いので入れにくそうな感じするし、とりあえずビルドしても簡単に入れられるので問題ないかな。

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