2020年9月26日土曜日

CENTER 304のUSB給電ケーブルを作ってみた。

知り合いがコーヒー焙煎でArtisanというアプリを使うのにCENTER 304っていう熱電対温度計を買ったらしいんだけど、PCと接続するケーブルとACアダプタが見た目の割には高いんだけどなんとかならない?ということで借りてきた。

このCENTER 304っていうデジタル温度計、9V電池で駆動して4chのK型熱電対の温度をモニタリングできるっぽいんだけど、RS232Cって書いてあるポートがあってこれでPCでデータを取れるみたい。
確かに9V電池ちょっと高いので据え置きにするならACアダプタが使いたいところ。

色々調べてみるとこの温度計、PerfectPrime TC0304っていう品番でも売られていて、外観は全く一緒でケースと本体の品番刻印が違うぐらいのがあった。
ほかにも測定器メーカーのOMEGA Engineeringとかからもロガー付きでHH309Aってのが出てるし。(CENTER 309と同じかな?)
なのでこの系統のデータシートとか説明書とかを探してみると色々詳細がでてきた。

とりあえずACアダプタはセンターマイナスの、外径3.5mm/内径1.35mmで9VタイプのACアダプタが適合しそう。汎用のユニバーサルACアダプタならセンターマイナスに対応できるものもあるのでそれを使えばいけそうな気が。
でも今回はPCで使うのかな?ということでUSBで取れるようにしてみようかなと思ってUSBからの給電ケーブルを作ってみた。
外径3.5mm/内径1.35mmなUSBケーブルが売っていたので、これをぶった切って間に汎用の昇圧DC-DCコンバータを入れてみればいいかなと。これならUSB端子もDCジャックもケーブルもついててお得。(極性も電圧も違うのでそのまま繋いではいけない)
昇圧コンバータにはSX1308を使用してみた。小型でいいんだけど、可変抵抗の回す方向が反対なので少し不便なやつ。今回は9V固定で良いので可変抵抗を外してチップ抵抗を載せてコンパクトにしてみた。
一応チップ抵抗はSX1308のデータシートを参考に分圧比を計算して近いところを選択。
使用したケーブルはセンタープラスだったのでDCジャック側はプラスとマイナスを反対につないだ。本体に接続する前にちゃんとテスターチェックしておくこと。
とりあえずはうまく動いてるようだけどノイズとかの影響とか、純正じゃないケーブルなので真似する場合は自己責任で!
ケースは秋月のケーブル中継用ケースがぴったりだった。

少し長くなってしまったのでRS-232Cポートの通信ケーブルは次回。

P.S.

通信ケーブルを作ってから気がついたんだけど、CENTER304の内部の回路の作りの問題なのか、電源のGNDと通信のGNDが同じレベルじゃなかったので電源ケーブルに絶縁型DCコンバータを追加することに。たまたまオーディオ用で使おうとしていて手持ちしていたB0505S-1Wを使用した。5V 200mAの絶縁型DCコンバーターなんだけど、CENTER 304のACアダプタの仕様が9V 100mAなので問題ないかな。
電源をACアダプタから取る場合は問題ないんだけど、PCのUSBから電源を取りつつ、PCに通信ケーブルを指すパターンだとGNDのレベルが違うので問題が起きそうなのでこんな感じで一応絶縁することによって一応問題解決できたと思う。通信の方はミニジャックから電源が出てなかったし絶縁が面倒そうだったので…




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