2023年5月7日日曜日

LAN-W300N/RをUSB電源で使ってみた。

 野外でWiFiルータを使いたいということで、野外だと主に2.4Ghz帯のWiFiじゃないと使いにくい(5.6Ghz以外は電波法違反)ので2.4GHz帯しか使えないLAN-W300N/Rを持ち出してみた。まぁESP32-CAMで遊ぶためなので2.4GHzだけで十分。

USB-C対応のモバイルバッテリだとUSB PD Decoyを使うと普通に12Vが出せるので問題がないんだけど、今回はこの前購入したSX1308モジュールが余っていたので5Vから昇圧してみることに。一応LAN-W300N/Rの純正ACアダプタは12V0.5Aなのでスペック的には大丈夫そう。まぁそもそもルータのCPUは3.3Vなのでここまでの昇圧は必要なさそうだけどLAN-W300N/RにPSP用の給電ケーブルで5Vで給電したら調子が悪かったので結局12Vまで昇圧してみることに。

SX1308モジュールにUSBケーブルをハンダして、出力が12Vになるように調整。DCジャックを取り付けてモバイルバッテリーで供給してみたら普通に起動できてしまった。消費電力的に大丈夫なのかと思って昇圧DCコンバータを触ってみてもほんのりあったかいぐらいで問題なさそう。一応SX1308自体は2Aまで行けるらしいけどこの無線ルータの純正ACアダプタが12V 0.5Aなので結構余裕そう。

コンパクトにしたかったし、電圧を変更できないように面実装タイプの抵抗に置き換えた。抵抗サンプルブック便利。この個体はVrefが0.615VぐらいだったのでR1が10kΩ、R2が510Ω+20Ωに設定した。

USBチェッカで電流を測ってみたけど300mAぐらいだった。この無線LANルータのエネルギー消費効率は2.3Wらしいけど昇圧回路通しても消費電力は1.5Wぐらいということに。変換効率91%以上としてもなかなか低消費電力。たまに少し電流が流れることがあるのでこの電流計では見れないぐらいのスパイクがあるのかもしれないけど。(WANにネット回線を繋いでWiFiクライアント1台で測定)

WANにLANケーブルを指してDHCPのルータモードで起動しても普通に通信できた。iPhone(20Mhz/144Mbps)でスピードテストすると86Mbpsぐらいは出ていた。ちなみにスピードテスト中は電流も5Vで450mAぐらい流れる

チャンネルボンディングの設定の比較もしてみた。詳細設定→無線LAN設定→詳細設定(上級者向け)でチャンネル幅を「Auto 20/40 MHZ」に変更するとチャンネルボンディングを有効にすることができる。デフォルトは20MHzだった。20MHzに設定するとPCからは144Mbpsとして認識された。40Mhzの場合は300Mbpsとして認識される。スピードテストで比較すると、20MHzのときは先程のiPhoneのときと同じく80Mbps付近、40MHzのときは95Mbpsぐらいまで出ていた。LANポートが100Mbpsまでなのでもはやこのルータの限界付近まで出てるっぽい。

ちなみにLAN-W300N/Rのファームウェアは最新の2.34にアップグレード済み。このルータはいろいろな脆弱性が報告されていたので最新で使わないと危ないかも。さらに色々設定変更して使用している。まぁ今回はオフラインで遊ぶ予定なのであんまり心配しなくてもいいけど。
無線LAN設定→基本設定→マルチSSIDで「logitegameuser」は無効にしておいたほうがいいかも。(WEPはガバガバなので)
無線LAN設定→セキュリティ設定はWPA2(AES)固定が良いかも。(それ以外だとiPhoneでセキュリティー警告が出てしまう。)

今回は部品が余っていたので作ってみたけど、既製品もあるっぽいのでケースとかを考えると既製品のほうがお得かも。

そういえばLAN-W301NRのACアダプタはLA-5W-5Sで、端子は同じだけど5V1Aなので注意。LAN-W300N/DRはLA-10W5S-09で5V2Aだし。DCコンバータ入ってるとはいえ全部同じ端子でACアダプタ違うのは危ない気がする。5Vタイプのルーターに関してはPSPの給電ケーブルがそのまま使えそうだけど。

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