2021年11月14日日曜日

Orange Pi PCでRTC-8564NBを使ってみた

 Armbianを入れたOrange Pi PCにi2c接続のRTCをつけてオフラインでも時間を保持するようにしてみた。今回も秋月のRTC-8564NBモジュールを使用してみた。Raspberry Pi OSにもともと入っているモジュールでpcf8563として使えたのでArmbianでもそのまま使えるんじゃないかな…

まずはsudo armbian-configで設定画面を開いて
System→Hardwareでi2c0を有効にしておく。
sudo i2cdetect -y 0
でRTCが認識されてるかどうか確認した。

ラズパイの場合はDevicetree Overlayで簡単にRTCの設定ができたので、Orange Pi PCのArmbian上ではどうなんだろうと思って調べてみたら自分でDTSファイルを作成してuser_overlayで読み込ませればデバイスツリーでもRTCが使えるみたい。

Device Tree overlays for sunxi devicesにds1307を使用したサンプルがあったのでRTC-8564NB用に少し変更して使ってみた。i2cバスのレジスタさえ合わせれば他のArmbianなデバイスでも同じように設定できるかも。

/dts-v1/;
/plugin/;

/ {
	compatible = "allwinner,sun4i-a10", "allwinner,sun7i-a20", "allwinner,sun8i-h3", "allwinner,sun50i-a64", "allwinner,sun50i-h5";

	fragment@0 {
		target-path = "/aliases";
		__overlay__ {
			rtc0 = "/soc/i2c@01c2ac00/pcf8563@51";
		};
	};

	fragment@1 {
		target = <&i2c0>;
		__overlay__ {
			#address-cells = <1>;
			#size-cells = <0>;
			pcf8563@51 {
				compatible = "nxp,pcf8563";
				reg = <0x51>;
				status = "okay";
			};
		};
	};
};

これをpcf8563.dtsとかにして保存したあとに

sudo armbian-add-overlay pcf8563.dts

を実行すると自動でコンパイルされて、/boot/armbianEnv.txtに追記してコンパイル済みのdtboが読み込まれるようにしてくれる。
あとは再起動してtimedatectlを実行してみるとRTCが認識されてるはずなので

ls /dev
してみる。

するとAllwinner H3自体にRTCが内蔵されているため、Orange Pi PCではrtc0とrtc1としてRTCが2つ認識されてしまった。どっちがRTC-8564NBなのかは時間を読み込んで見ればわかるので
timedatectl
を実行してみる。そうするとrtc0はCPU内蔵のRTCで、rtc1がRTC-8564NBになっていた。

rtc0が優先されるっぽいのでrtc1がある場合にはrtcへのシンボリックリンクをrtc1にするスクリプトを起動時に実行されるようにする。

sudo nano /etc/rc.local
でexit0の前辺りに

if [ -e /etc/rtc1 ]; then
  ln -f -s /dev/rtc1 /dev/rtc
  hwclock -f /dev/rtc1 -s
fi

と追記して保存。これで起動時にrtc1がデバイスツリーで追加された場合はrtcへのシンボリックリンクをrtc1に変更した後にrtc1の時刻を読み込んでくれる。

今回は時計バックアップ用バッテリに秋月で売っていたMSリチウム二次電池のMS621FEをバックアップ電源に使ってみた。3.3Vからダイオードと抵抗だけで充電できるし良いんじゃないかなと。一緒に低Vfのダイオード買っておけばよかった…最初電池で行こうとしていたので低リークな1SS380しか買ってなかったので、とりあえずこれと1kオーム入れてみたら2.88Vぐらいまでしかチャージされなかった。
秋月だと1SS154あたりが低Vfっぽいので良さそうなので次回買ってみようかな。用途違うけど… 

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