2018年8月5日日曜日

WT3020H用にPadavan firmwareをビルドしてみた

久しぶりにWT3020を持ち出したんだけど、Padavanファームウェアが古くてwgetがopensslがなくてhttpsが使えなかったり、OpenVPNクライアントは2.3.11止まりなのでDD-WRTのほうで"--compat-mode 2.3.11"してやらないと繋がらなかったり、SMBv1しか対応していなかったりなので、少し新しめのPadavanファームウェアをビルドしてみた。
OpenWrtを入れても良かったんだけどやっぱり手軽に設定変更できるPadavanファームウェアは便利かも。

prometheus-padavan
これを使用してビルドすると環境構築まで自動っでやってくれるらしい。とりあえずOracle VirtualBoxをインストールして、Ubuntu 16.04 LTS i386を仮想PCにインストール。
sudo apt-get install autoconf automake autopoint bison build-essential flex gawk gettext git gperf libtool pkg-config zlib1g-dev libgmp3-dev libmpc-dev libmpfr-dev texinfo python-docutils cmake libncursesw5-dev libtool-bin help2man
必要なパッケージをインストールして、prometheusを準備。
mkdir prometheus-padavan
cd prometheus-padavan
wget -O start.sh http://prometheus.freize.net/script/start-99.sh
chmod +x start.sh
./start.sh
起動したらNEXXを選んで、WT3020Hを選択する。なんかxxd関連でエラーが出ていたけどエンターで行けた。
そんでもってビルド環境を構築して(10分ちょいかかった)、ファームウェアをビルドするだけ。
とりあえずデフォルトでWT3020H用のPadavanファームウェアをビルドしてみた。
GUIとかいれるアプリケーションとかもカスタマイズできそう。容量に応じてだけど。

ファームウェアをビルドしたらtrxファイルができたので、もうすでにPadavanファームウェア化しているWT3020HのAdministrationの中のFirmware Upgradeからtrx今回ビルドしたtrxファイルを流し込めば完成。このtrxファイルをそのままmtd3に書き込んでも良さそう。
ファームウェアアップデートが終わったら設定もそのまま起動した。

とりあえずデフォルト設定でビルドしてみて動くことが確認できたので、すこしいじってみることに。
prometheusでChange build configから必要なパッケージをオン・オフできるんだけど、それ以外にもEdit config in a notepadを選ぶと手動でパッケージを切り替えられるっぽい。
CONFIG_FIRMWARE_INCLUDE_LANG_RU=y
CONFIG_FIRMWARE_INCLUDE_SMBD=y
をコメントアウトして、
CONFIG_FIRMWARE_INCLUDE_SMBD36=y
のコメントアウトを外してみた。

設定変更してもう一回ビルドするときはクイックビルドするかどうか聞かれるけどエラーが出るのでnで通常ビルドした方が良いかも。
これでsmbdが3.6.25になって、USBマスストレージデバイス共有機能でSMBv2が使えるようになる。あとロシア語は使わないので容量削減といったところ。
とりあえずこのバージョンでwgetでhttpsも使えるようになったし、OpenVPNも2.5.2になってDD-WRTといい感じに繋げられるような設定が使えるようになったし。

USBの機能としても結構便利になっているようで、USBモデムとかUSB over Ethernetとかも使えるっぽい。USB速度低下問題の対策は必要かもしれないけど。

日本語化も"/trunk/user/www/dict"の中身を見る限り、ベースのファームウェアとかmerlinファームウェアの日本語ファイルをベースにして作れそう。機能追加とかで容量が足りなくなってもまた16MB化すればいいし。(ファームウェア側も16MB用に変更する必要があるけど。)

ポータブルルーターとして結構最強じゃないかな?

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