2022年9月23日金曜日

Sky Fight X用に260mAhのバッテリを試してみた。

 1000円で買ったSky Fight X、やっぱりバッテリが1個だと5分ぐらいしか遊べないので追加のバッテリを買ってみた。公式だと880円ぐらいするし、HS210用のやつも結構高いのでPHコネクタで入りそうなサイズのものをAliexpressでポチった。

もともと付属していたのが702025の220mAだったんだけど、今回は751732の260mAにしてみた。純正の交換用は852025の300mAっぽいけど。
純正のCレートがわからないけどとりあえず25Cのものを選択。どうやらCレートが低いと容量があっても1分ぐらいしか飛ばないらしい。容量詐欺の疑いもあるけど…

JJRCの260mAh 25Cが10個入で2550円だった。コネクタはPHコネクタで極性も純正と同じ。e010用らしいのでサイズも良さそうな感じがしたので。
搭載してみたところ、厚みはもともとついてた220mAのやつより薄いのでバッテリホルダに入れやすい。むしろこっちのほうが純正じゃないかっていうぐらいの収まり具合だった。

とりあえず落ちるぐらいまで飛ばして4~5分ぐらいは飛ぶ感じ。本体付属の充電器にUSBチェッカーを繋いで充電してみたら充電開始時で420mAぐらいで充電している。43分で満充電で220mAhっぽいのでいい感じのバッテリかも。

そんでもって充電器も一個だと大変だし、仲間内で山分けする予定だったので充電器も10個ポチってみた。これはTP4056のTypeCタイプの充電基板。Aliexpressで10枚セット390円だった。
PHコネクタは足を広げればギリギリハンダできた。
デフォルトだと充電電流設定用の抵抗(R3)に1.2kΩがついていて1A設定になっていたので、R3を2.2kΩに変更してみた。TypeC版の基板だと抵抗は1005サイズだった。
これでUSBチェッカーで見てみると520mAぐらいだったので大丈夫だろう。本来はバッテリの方の電流を測定するべきだけど…
特に発熱とかもなく充電できた。
こんな感じで容量が小さいバッテリに使う場合はR3を変更しないと危険なので注意。

あとこの基板、TypeCなのにCC1とCC2に何もつながっていないのでTypeAのケーブルしか使えない。

これでバッテリ3個ぐらい運用ならちょうどよい感。HS210用の250mAに比べて1/3のお値段で手に入ったし。
飛び方は純正バッテリと変わらない感。


2022年9月11日日曜日

aitendoの7セグ液晶をArduinoで使ってみた。

 先日解析した、aitendoのSVM343-1っていう7セグ液晶なんだけど、Arduinoで扱いやすい様にスケッチを作ってみた。ライブラリ化するともっと使いやすいかもしれないけどあんまり大きくないのでそのままスケッチに取り込んで使ってもいいかなとか思ったり。

ベースはこの前の解析用スケッチで、HT1621にソフトウェアSPIでデータを送るんだけど、各桁に表示しやすいようにした感じ。桁をまたぐようにレジスタが設定されているのでちょっと面倒だったけど、バッファに一旦orで書き込んで一気に転送する形にしてみた。LCD側から読み出すこともできそうだけど面倒だったので…

#define CLOCK 12
#define DATA 13
#define CS 11

#define COMMAND_MODE 0b10000000
#define WRITE_MODE 0b10100000

#define SYS_EN 0b00000010   //LCDバイアス発生機と発振器有効化
#define LCD_OFF 0b00000100  //LCDバイアス発生機無効化
#define LCD_ON 0b00000110   //LCDバイアス発生機有効化
#define RC256K 0b00110000   //内蔵RC発振器使用 (256kHz)

//7セグ表示用リスト
const uint8_t numArray[11] = {
  0b00111111,  //0
  0b00000110,  //1
  0b01011011,  //2
  0b01001111,  //3
  0b01100110,  //4
  0b01101101,  //5
  0b01111101,  //6
  0b00000111,  //7
  0b01111111,  //8
  0b01101111,  //9
  0b01000000   //マイナス
};

void writeBits(uint8_t data, uint8_t cnt) {
  for (uint8_t i = 0; i < cnt; i++, data <<= 1) {
    digitalWrite(CLOCK, LOW);
    digitalWrite(DATA, data & 0x80 ? HIGH : LOW);
    digitalWrite(CLOCK, HIGH);
  }
}

void write(uint8_t address, uint8_t data) {
  digitalWrite(CS, LOW);
  writeBits(WRITE_MODE, 3);
  writeBits(address << 3, 6);
  writeBits(data, 8);
  digitalWrite(CS, HIGH);
}

void cmd(uint8_t data) {
  digitalWrite(CS, LOW);
  writeBits(COMMAND_MODE, 4);
  writeBits(data, 8);
  digitalWrite(CS, HIGH);
}

void setSegments(uint8_t segData[4], uint8_t dotData) {
  uint8_t lcdBuffer[16] = {};
  for (uint8_t i = 0; i < 4; i++) {
    if (i <= 1) {
      lcdBuffer[14 - 2 * i] |= (segData[i] & 0b00000001) << 3;  //a
      lcdBuffer[14 - 2 * i] |= (segData[i] & 0b00000010) << 6;  //b
      lcdBuffer[15 - 2 * i] |= (segData[i] & 0b00100000) << 2;  //f
      lcdBuffer[15 - 2 * i] |= (segData[i] & 0b01000000) >> 3;  //g
    } else {
      lcdBuffer[14 - 2 * i] |= (segData[i] & 0b00000001) << 7;  //a
      lcdBuffer[13 - 2 * i] |= (segData[i] & 0b00000010) << 2;  //b
      lcdBuffer[14 - 2 * i] |= (segData[i] & 0b00100000) >> 2;  //f
      lcdBuffer[15 - 2 * i] |= (segData[i] & 0b01000000) << 1;  //g
    }
    lcdBuffer[1 + 2 * i] |= (segData[i] & 0b00000100) << 5;  //c
    lcdBuffer[2 * i] |= (segData[i] & 0b00001000);           //d
    lcdBuffer[2 * i] |= (segData[i] & 0b00010000) << 3;      //e
  }
  lcdBuffer[5] |= (dotData & 0b00000001) << 3;  //2桁目のドット
  lcdBuffer[3] |= (dotData & 0b00000010) << 2;  //3桁目のドット
  lcdBuffer[1] |= (dotData & 0b00000100) << 1;  //4桁目のドット
  lcdBuffer[11] |= (dotData & 0b00001000);      //コロン
  for (uint8_t i = 0; i < 16; i++) {
    write(i, lcdBuffer[i]);
  }
}

void displayInt(int intData, uint8_t dotPos) {
  uint8_t data[4] = {};
  uint8_t digit = 1;
  data[3] = numArray[abs(intData) % 10];
  if (abs(intData) > 9) {
    data[2] = numArray[abs(intData) / 10 % 10];
    ++digit;
  }
  if (abs(intData) > 99) {
    data[1] = numArray[abs(intData) / 100 % 10];
    ++digit;
  }
  if (abs(intData) > 999) {
    data[0] = numArray[abs(intData) / 1000 % 10];
    ++digit;
  }
  if (intData < 0) {
    data[3 - digit] = numArray[10];
  }
  setSegments(data, dotPos);
}

void setup() {
  pinMode(CLOCK, OUTPUT);
  pinMode(DATA, OUTPUT);
  pinMode(CS, OUTPUT);
  digitalWrite(CS, HIGH);

  cmd(RC256K);
  cmd(0b01010010);  // 1/3バイアス 1/4デューティー
  cmd(SYS_EN);
  cmd(LCD_ON);

  for (uint8_t i = 0; i < 16; i++) {
    write(i, 0);
  }
}

void loop() {
  static int i = 0;
  displayInt(i, 0b00000000);
  i--;
  delay(100);
}

こんな感じでとりあえずはintに対応で小数点の位置は手動で入力するタイプにしてみた。液晶の仕様上-999から9999までしか正常に表示できない。範囲外はテキトーに表示されるので注意かも。

センサのデータとかを表示したい場合はfloatのほうが使いそうなのでfloatにも対応してみたい。

2022年9月10日土曜日

7セグメント液晶を使ってみた。

 aitendoでSVM343-1っていう7セグメント液晶が安く売っていたので試しに使ってみた。SPIで制御できるようなコントローラチップが乗っているっぽい。液晶部分は秋月で売ってるSP-521に似ているんだけど、SVM343-1に搭載されている液晶は全部の桁が7セグらしい。

コントローラチップはHT1621やHT1632ではないだろうかと製品ページには書いてあったのでとりあえずArduinoで動かしてみることに。

ピンアサインは基板に直接書いてあるんだけど、ケーブルの色が全然あっていないので注意かも。
VDD(5V):黒
CLOCK:赤
DATA IN:白
バックライト:青
CS:黄色
VSS(GND):緑

とりあえずArduinoのHT1632ライブラリで動かしてみた。これは6桁の7セグ用のライブラリっぽくて一部のセグがとりあえず表示されるぐらいだった。

やっぱりこのモジュールに合わせてどのセグがどのアドレスに割り振られているのかを解析する必要がありそう…。

ということでシリアルコンソールからアドレスとデータを送ってどこのセグメントがどのアドレスなのかを調べるためのスケッチを作ってみた。

#define CLOCK 12
#define DATA 13
#define CS 11

#define COMMAND_MODE 0b10000000
#define WRITE_MODE 0b10100000

#define SYS_EN 0b00000010  //LCDバイアス発生機と発振器有効化
#define LCD_OFF 0b00000100 //LCDバイアス発生機無効化
#define LCD_ON 0b00000110  //LCDバイアス発生機有効化
#define RC256K 0b00110000  //内蔵RC発振器使用 (256kHz)

void writeBits(uint8_t data, uint8_t cnt) {
  for (uint8_t i = 0; i < cnt; i++, data <<= 1) {
    digitalWrite(CLOCK, LOW);
    digitalWrite(DATA, data & 0x80 ? HIGH : LOW);
    digitalWrite(CLOCK, HIGH);
  }
}

void write(uint8_t address, uint8_t data) {
  digitalWrite(CS, LOW);
  writeBits(WRITE_MODE, 3);
  writeBits(address << 3, 6);
  writeBits(data, 8);
  digitalWrite(CS, HIGH);
}

void cmd(uint8_t data) {
  digitalWrite(CS, LOW);
  writeBits(COMMAND_MODE, 4);
  writeBits(data, 8);
  digitalWrite(CS, HIGH);
}

void setup() {
  Serial.begin(115200);

  pinMode(CLOCK, OUTPUT);
  pinMode(DATA, OUTPUT);
  pinMode(CS, OUTPUT);
  digitalWrite(CS, HIGH);

  cmd(RC256K);
  cmd(0b01010010);// 1/3バイアス 1/4デューティー
  cmd(SYS_EN);
  cmd(LCD_ON);

  for (uint8_t i = 0; i < 16; i++) {
    write(i, 0);
  }
}

void loop() {
  static int i = 0;
  if (Serial.available() > 0) {
    char in = Serial.read();
    if (in == 'c') {
      Serial.println("Clear LCD");
      for (uint8_t i = 0; i < 16; i++) {
        write(i, 0);
      }
    } else if (in == 'a') {
      unsigned int input = Serial.parseInt();
      i = input;
      Serial.print("address=");
      Serial.println(input);
    } else if (in == 'd') {
      unsigned int input = Serial.parseInt();
      Serial.print("data=");
      Serial.println(input);
      write(i, input);
    }
  }
}

これでシリアルコンソールからa0と送ったあとにd255みたいにデータを送って行くとどこかが点灯するはず…
地道に試していくとデータ4と8ビット目しか使ってなかった(d8とd128にしか反応しない)

アドレスを変えながらデータを送ってみるとこんな感じになっていた。左側がアドレス、右側がデータで、結構セグメントによってバラバラ…
なので通常のHT1621ライブラリではうまく表示できないわけ。
規則性もあまりないような気がするのでちょっと使いにくいかも…

SVM343-1

同じアドレスを隣の桁でも使ってたりするので少し面倒だけど、時計用の「:」も付いてるし、小数点も付いてるのでベースのスケッチさえ作ってしまえば使えるかも。

追記:
Arduinoで扱いやすいようにライブラリまではいかないけどスケッチを作ってみた

2022年9月3日土曜日

Raspberry Pi Picoを修理してみた。

 ラズパイPicoで遊んでいたら電源を入れた瞬間は起動するのに、ちょっとすると電源が落ちてしまう用になってしまった。
なんかショートしてしまったかな?とか思って外部の回路を外して単体にしても少しすると止まってしまう。そしてmicroUSBを抜くときにボードを触ったら熱くなっている…
どこが一番熱いのかとおもって触ってみるとDCコンバータ付近が超熱くなっていたのでDCコンバータが壊れたのかなと思って修理してみた。

ラズパイPicoは3.3V駆動なのでUSBから電源を取る際に逆接防止のショットキーダイオード(MBR120VLSFT1G)を介して、DC-DCコンバータ(RT6150B-33GQW)でUSBの5Vから3.3Vを生成している。スイッチングDCコンバータなので小型でも800mAまで出力できる。

このDCコンバータ周辺がめっちゃ熱くなっているようだったのでDCコンバータが壊れたかな?と思ってRT6150B-33GQWと2.2uHのコイルを取り外してみた。そんでもって3.3VとGND間に3.3Vの電源を供給してみると普通に動いている。

Raspberry Pi Pico LDOレギュレータ仕様

ということでDCコンバータ部分をLDOに交換してみた。3.3VのLDOは手持ちでAP7333-33SAGがあったのでこれにしてみた。SOT-23パッケージで300mAまで出力できるっぽいけど、RP2040は消費電力が20mAぐらいっぽいので行けるだろうということで。DCコンバータICは結構剥がすのが大変だった。ミニホットプレートがほしいところ。斜めカットの小手先でハンダを盛って剥がした。

とりあえずこの状態で電源を入れてみると治った感じ。USBチェッカーで測定すると0.04Aってなっていた。ちなみに修理前は1.02AぐらいだったのでやっぱりRT6150B-33GQWが壊れていたんじゃないかな。RP2040が壊れてなくてよかったー。

壊れた原因はよくわからないけど、電源ラインはセラコンなので電源投入時の突入電流で発生する過電圧破壊とかかなぁ?外付け回路側の電源回路も12V入力なんだけど全部セラコンにしていたので電源スイッチの突入電流が怪しいかも。高ESRな電解コンデンサとかを入れておくべきだったか…

Raspberry Pi PicoのADCがノイズの影響を受けるのでDCコンバータをLDOに交換している人も居るらしい。LDOに交換すると3.3Vの出力できる電流が制限されそうだけどそういった効果も期待できそう。ちなみに外付け回路を接続しない状態だと触っても全くあったかくないレベルだった。