2020年7月25日土曜日

MINISFORUM S41を分解してみた

買ってすぐにOSを再インストールしてしまったスティックPCだけど、今度は分解してみた。
分解は結構簡単で、ギターのピックを隙間に入れたらパキパキと爪が外れていった。
外周を一周させるような形で爪を外していく。(無理に開こうとするとむしろ爪が外れにくくなるので注意。)

eMMCはFORESEEのNCEMASLD-64Gが搭載されていた。

WiFiとBluetoothチップはIntel 9462D2WでM.2 1216タイプ。アンテナは電源ボタン側の上下にはられていた。

基板の真ん中とHDMI端子側に合計3つのねじがあるのでそのネジを外すと基板が浮く。
基板の真ん中のネジはヒートシンクと基板を止めるネジで、HDMI端子側の2本はヒートシンクも貫通してハウジングに止まってるネジ。
HDMI端子側の2本のネジだけちょっと緩めてヒートシンクごと外そうとも思ったけどあと少しで取れそうなのにうまく外せなかった。
なのでネジをすべて外してしまって、まずこの状態でファンのケーブルを抜く。
基板をうまくスライドさせるとハウジングから抜ける。


ヒートシンクはハマっているだけなので簡単に取れる。
CPUグリスはかなり柔らかい感じ。
メモリはLPDDR4-2133のSUMSUNG S5RG2G20CMSが搭載されていた。

ファンは回転数すら見ていない感じ。
ファンの制御ぐらいはしてほしかったなぁ
ヒートシンクの接触面が結構荒いし…

とりあえずMX4塗って戻しておいた。
まぁCPUも張替え品とかじゃなさそうだし16000円PCにしてはなかなか良く出来てるんじゃないかなぁ

2020年7月24日金曜日

MINISFORUM S41のOSを再インストールしてみた

昨日届いたばっかりのMINISFORUM S41のWindows 10 Proをクリーンインストールしてみた。
一応回復ドライブ作っておいたのでドライバが足りなかったら戻そうかなとか…
もともとインストールされているWindows 10が海外版なので日本語設定でもところどころ英語になってたりするので、今回は日本語版の2004を入れてみた。

とりあえずBIOSからチェック。

MINISFORUMのロゴが出た瞬間にDELキーを押したらすんなりBIOS画面が出た。BIOSのUIだけどUEFIってやつかな。
Celeron N4120はLPDDR4-2400まで対応だと思っていたんだけど、2133が搭載されているっぽい。


デフォルトではオフだったけどSecure Bootも設定できる。


あとは起動オプション。UEFIブート以外もできるのかな?
ここのAuto Power OnをDisableにするとACアダプタをつないでも勝手に起動しなくなる。電源ボタンで起動したい人はDisableにするといいかも。


保存のページの一番下のBoot OverrideはBoot menuとしても使えそう。
S41のBIOSはこの4ページだけで、基本的にセキュリティーとBoot以外はいじれない感じ。

さてOSの再インストールだけども、MicrosoftのMedia Creation Toolを使ってOSインストールUSBを作成した。
次にそのUSBメモリを指した状態でもう一回BIOS起動。

Save&Exitタブの下の方のBoot Overrideに先程用意したUSBメモリが認識されているはずなのでこいつを選んでエンターを押すとインストーラーが起動する。
とりあえずパーティションすべて削除してインストールしてみた。

ProとHomeの選択画面もプロダクトキー入力画面も出なかったので、BIOSに予めプロダクトキーが入っているタイプのPCっぽい。
インストールはユーザーIDの設定も含めても、ものの10分で完了(念の為の回復ドライブ作成には2時間30分かかったのに…)
内蔵eMMC結構早いぞ。

お次はドライバインストール。
一応Wifiも最初から認識しているんだけど、ドライバダウンロード中に止まったりしていたのでUSB3.0の有線LANアダプタを使用してドライバをインストールした。
全部のドライバインストール後はWifiも問題なさそう。
インストールしたドライバは

チップセット・ INF ・ユーティリティー
インテル グラフィックス-Windows 10 DCH driver
Windows 向けインテル ワイヤレス Bluetooth 10
Windows 10 Wi-fi  ドライバー (Intel ワイヤレスアダプター用)

いずれもインテルのダウンロードサイトからダウンロードしてきてインストールした。
一部はWindows Updateしたら自動的に入った(Realtekのカードリーダーとか)
最後に一個だけデバイスが残ったんだけど、
Intel Dynamic Platform and Thermal FrameworkドライバはminisforumのS40/S41のダウンロードページからダウンロードできる。一式入っているけど。

とりあえずクリーンインストールはほとんどインテルのサイトからダウンロードできるドライバだけで問題なくすることが出来た。

クリーンインストール後、8.3GBほど空き容量が増えた。
64GBデバイスでこのぐらいの容量はでかいなぁ
何が入っていたんだろうか…
ライセンス認証も勝手に終わっていたので問題なさそう。

2020年7月23日木曜日

MINISFORUM S41スティックPCを買ってみた

昔AtomのスティックPCが5kのときに買いそこねてから少し興味があったのでBangoodでセールしていたMINISFORUM S41を購入してみた。

スペック的には
Celeron N4120(クアッドコア)
LPDDR4 4GB
eMMC 64GB
11ac+Bluetooth5.0(Intel 9462 1x1 433Mbps)
USB3.0ポートx2
MicroSDカードスロット
HDMI2.0+Mini DisplayPort(4K@60Hzx2)
といったところ。

スティックPCだとAtomが多いけど、こいつはセレロンを積んでいる。Atomだと動作が重くて…
ちなみにMINISFORUM S40だとデュアルコアのCeleron N4000っぽいので、1000円も違わなかったのでクアッドコアのS41にしておいた。
あとはスティックPCのくせに4K@60Hzのデュアルディスプレイ構成が可能っぽい。これはUHD 600のおかげかな。

これでいてBangoodのセールで15,922(本体)+318円(保険)+442円(送料)の合計16,682円だった。
メモリ6GBのLarkBoxとも迷ったけどあちらはクラウドファンディングだし、デュアルディスプレイ出来ないっぽいし。

表面に電源スイッチとウラ面にはダクトがある。裏面を塞がないようにしないと行けないみたい。

付属品がちょっと多い。必要なケーブル全部入ってる感じかな?
ACアダプタの他に、miniDP→DPケーブルと、HDMI中継アダプタ、HDMIケーブルが入っている。
ディスプレイとキーボードとマウスを準備すればすぐ使える感じ。
付属のHDMIケーブル+HDMI中継アダプタで4Kディスプレイに繋いで起動。
セットアップは結構すんなりで日本語を選べば日本語で使える感じ。
ちゃんと4K@59Hzで認識している。miniDPは後日テスト予定。
イヤホンジャックがないのでUSBのサウンドデバイスやらDACやらをつなぐか、HDMIから出力されているのでディスプレイ側のイヤホンジャックを使うしか無いっぽい。

電源はコンセントに繋ぐと勝手に入るタイプ。たぶんこれはBIOSで変更できると思う。

内蔵eMMCは半分ぐらいがOSで使われていた。実質使えるのは30GBほど。

Windows 10 Pro搭載だった。製造元はBESSTAR TECH LIMITEDってなっていて台湾の会社らしい?MINISFORUMってブランド名なのかな?

WifiはIntel 9462D2W(M.2 1216)搭載のようで11acの1ストリーム対応なので理論値最大433Mbpsっぽい。調べると9462D2Wは技適も取ってあるモジュールらしい。
とりあえずまずは回復用USBを作成してから色々いじってみるかなぁ
ちなみにファンは高めの音がする。イヤホンをすると無音状態でも聞こえないけど、キーン音がずっとなり続けるので気になる人は気になるかも。

ちなみにeMMCのスピードはこんな感じだった。

バックアップ初めて2時間経過しているので、あとは次回。
次回はBIOSメニュー開いてみようかな。

2020年7月19日日曜日

Logicool M235を静音化してみた。

LogicoolのM235を発掘したんだけど、サイドのゴムの部分がベトベトだったので掃除ついでにスイッチの感触もなんか微妙なので静音化してみることに。
オムロンのスイッチに交換するのもよいけど、2年前に友人のマウスを静音化したときに余ったスイッチがあるので(Aliexpressで超安かったので選別用に20個買ってた)
ゴム系のグリップって劣化すると本当にベトベトになるんだよね…
手につくと手を洗っても落ちにくいし…

ということでまずはパーツクリーナーをキッチンペーパーにつけてベトベトなグリップをゴシゴシ。
もうこれ以上取れないというところまで拭いても微妙にベトベトが残ってしまっていたのでバイク用の樹脂光沢復活剤(シリコン系)があったので塗ってみた。
これが結構良くてサラサラに!

お次はスイッチ交換。チャタリングしてるわけじゃないんだけどなんか感触がよろしくない。
ネジは電池のところのラベルの下にあるのでデザインナイフとピンセットでここまで剥がして、この一本のネジを外せばあとは爪が引っかかってるだけ。
ケツの方にスライドさせながら引っ張ったら簡単に外れた。

スイッチはHiMAKEのマイクロスイッチが搭載されていた。基板は電池ケースの真ん中あたりの爪だけで固定されているので爪を押しながら電池の端子を少しずつ引っ張れば外れる。
ハンダ吸い取り器でスイッチ部分のハンダを吸い取ってスイッチを外す。少しハンダを盛ってからのほうがキレイに吸い取れる。

こいつをKailhの静音タクトスイッチに交換して完了。マウスボタンの下に基板を支えるボスが立っているんだけど左クリック側がちゃんと基板と接していなかったのでビニールテープを貼って高さ調整(1枚分だった)しておいた。
スイッチにも個体差があるので選定していたんだけど、なんか静かにならないなぁと思ったらこの隙間が原因だった…
静音化ってスイッチ交換だけじゃないんだろうなぁ
左右でいくら調整しても右のほうが静かだし。

あとはカバーをもとに戻してネジを締めてシールをもとのように張り直せば完成!
もともとのスイッチがだいぶしっかり感があるスイッチだったのでいい感じに押しやすくなった。
クリックのスイッチ静かになったらマウスホイールの音が気になるようになったな…

2020年7月11日土曜日

USB2CANはPCAN-USBとして使えるのか?

ラズパイ用のUSB2CANなんだけど、この手の安価なUSB-CAN変換アダプタってデバイス構成がほぼ同じらしい?マイコンにUSBとCAN対応のSTM32F042かSTM32F072を使用しているのが多いみたいで、同じマイコンが搭載されているやつだとファームウェアも使い回せるらしい。この手の変換アダプタ用のオープンソースファームウェアが色々出ているっぽい。
このSTのSTM32F0x2はBluePillのSTM32F103とかと違って、USBとCANが同時に使えるらしく、安価なUSB-CANアダプタとしてよく使われている模様。
STM32F103の場合はCANを使うとUSBが使えなくなるのでUSB-UART変換ICを別に搭載してSLCANとか。

pcan_cantact
InnomakerのUSB2CANはSTのSTM32F072C8T6をメインチップとして使っていて、CANtactやCANableに使われているSTM32F042よりは上位のCPUを搭載している。
詳細は比較してないけどFlashやSRAMの容量が違うのかな…
F042用のバイナリはF072でも動かせるみたいだし。(パッケージによっては出ていないIOがあるけど)

まぁオリジナルファームウェアでもラズパイで使う分にはSocketCANで使えるから便利なんだけど、BUSMASTERで使えないかなと思って調べていたらCANtactをPCAN-USBとして使えるファームウェアを発見した。BUSMATERはパッチを当てればUSB2CANでも使えるらしいことをあとから知ったんだけど、PCAN-USB用のツールも結構便利らしいし、ファームウェアを書き換えたほうが色々便利そうな気がする。


ただしUSB2CANはCANtactとLEDのピン配が違ったりi2cのEEPROMが乗ってたりハードウェアに差異があるのでそのままでは使えなさそう。まぁLED気にしないんだったらそのまま動きそうではあるけど。ファーム書き換えはBluePillをBlackMagicProbe化すればなんとかなるかな…

裏面にちゃんとデバッグ用のシルクを入れてくれてたり、空きピンをTPで出してくれていたりと安価な割に至れり尽くせり。
水晶発振子用の空きパッドもあったり。(FA238-16MHzあたりが載りそう)
CANtact用のファームを使うならクリスタル載せないとだめかも?でももともとのファームが内蔵発振器で動いてるので内蔵クロックバージョンでコンパイルすれば行けるのかな。USB2CANはどちらかというとCANableに近いかも。
ちなみにLink LEDはPB11、Rx LEDはPB10、Tx LEDはPB2に繋がってるっぽい。
なのでCANable用のビルドオプションでLEDのポート設定だけ修正してビルドすれば動きそうな気も。
もとに戻せるようにオリジナルのファームが吸い出せるかどうか…
もしくはSTM32F042C6Tを別に買ってきて載せ替えるか?
どうもUSB2CANの振る舞い的にはcandleLight_fwベースっぽい気がするけど。WCIDでWindowsでも標準ドライバで認識するし、Linuxではgs_usbで認識するし。

でも意外とWindowsで使う分にはmicrobusでそのまま使えちゃうのでそこまでしてPCAN-USB化しなくてもなーと思ったり…
Windows上のPythonで使いたいときはいいかもしれないけど。

追記:結局PCAN-USB化してみた。